飛騨の匠とはHIDA NO TAKUMI

卓越した技能者(現代の名工)

技能者を表彰する制度としてまず挙げられるものに厚生労働大臣が表彰する「卓越した技能者(現代の名工)」がある。

厚生労働大臣が表彰するこの制度は、技能者の地位と技能水準の向上を図るとともに、技能の世界で活躍する職人やその世界を目指す若者に目標を示すことを目的に、1967年(1967年)に設置された。被表彰者は卓越した技能者、いわゆる「現代の名工」として、まさにその道の“匠”として活躍している。

飛騨地域全体ではこれまで30名以上もの方が「卓越した技能者(現代の名工)」表彰を受けている。飛騨地域の被表彰者の職種の内訳を見てみると、約半数が木工従事者であることがわかる。木を見極める飛騨の匠の長い歴史の重みとそれが現代にも続いていることが感じられる。もちろん、木工分野だけではなく料理・農畜産など、被受賞者の職種は多岐に渡っていることも忘れてはならない。さまざまな分野の技能者の活躍と努力が、匠の地“飛騨”を形成し、また内外に発信しているのである。

木製家具製造工 板屋敏夫氏(現代の名工)が製作に携わった伊勢志摩サミットの円卓と椅子

木製建具製造工 福井澄夫氏(現代の名工)が製作に携わった飛騨春慶塗六脚衝立

ページの先頭へ戻る